FAQ

製品共通

Q購入した細胞を商業目的で使用可能か?

A

弊社からお送りさせていただいた細胞は、研究用に使用用途を限定させていただいております。
商業目的でのご使用については、別途お問い合わせください。

Q凍結バイアルを液体窒素で保管する場合は、液層保存、気層保存のどちらが良いか?

A

一般的には、凍結バイアル同士のクロスコンタミネーションを防ぐ意味合いと液体窒素がバイアル内に侵入してバイアルが暴発するリスクを回避する意味合いから気層保存が良いとされていますが、液層保存が適さないわけではありませんので、ご施設の状況に応じて保管方法をご選択いただければと思います。

Q細胞のバイオハザードレベルが知りたい。

A

細胞のバイオハザードに関しては、必ずBSL2以上で扱うべき細胞はデータシートにその旨の記載をしておりますので、まずはデータシートをご参照ください。
また、特にBSL2以上との記載が無い細胞でも、ヒト、サル由来細胞、ウイルスで不死化させた細胞などはBSL2で扱うことが望ましいです。

Q細胞の継代数が知りたい。

A

細胞の継代数につきましては、弊社までお問い合わせください。

Q細胞の納期が知りたい。

A

こちらをご参照ください。

Q細胞の注文方法が知りたい。

A

こちらをご参照ください。

ECACC株細胞・KAC株細胞

Q指定の培養液以外(他の種類)での培養を行いたい。

A

弊社が指定しております培養液は、弊社が細胞を入手した時点で使用されていた培養液です。一般的に、培養液が変わりますと内容物(組成)も変わりますから、細胞の増殖や機能も変化する可能性があります。
弊社では、指定の培地以外での使用経験はございません。したがいまして、培養液の変更は使用者の方々の責任において実施してください。

Q指定の培養液以外(他メーカー)での培養を行いたい。

A

培養液の組成が同じであれば、他メーカーの製品をご使用いただいても問題ありません。
ただし、基本組成が同じであることを使用者の責任においてご確認のうえご使用ください。

Qヒト由来株細胞のI.C(インフォームドコンセント)が欲しい。

A

現在、弊社が供給しておりますヒト由来細胞は、I.C.の概念が無い時代に樹立された細胞です。また、ドナーも既に他界されていることから、I.C.の取得は困難です。
一般的には2000年以前に樹立され、その樹立が学術雑誌などで報告されている場合においては、I.C.の取得が無くとも使用可能であるとの判断が行なわれるケースが多いです。
いずれにしても、各施設の倫理委員会にご相談ください。

Q培養状態で到着した細胞は、すぐに継代して良いか?

A

培養状態でお送りした細胞は、翌日までは培養液を交換したり、継代するなどの行為はせず、翌日まで37℃で静置していただき、細胞の状態が安定してから必要な処置を行っていただければと思います。

Q培養状態で到着した細胞を37℃で静置する場合、培養液は抜いたほうが良いのか?

A

弊社からお送りさせていただいた細胞は、発送単位が3本あるいは5本のものを除き培養液で容器を満たしてお送りしております。この場合でも、培養液を抜く必要はなく、培養容器の蓋も閉めたままで翌日まで静置してください。決して窒息することはありません。

Q細胞をすぐに使用しないが、どうしたら良いか?

A

凍結バイアルでお送りした細胞は、液体窒素下に保管いただき、30日以内にご使用ください。培養状態でお送りした細胞は、到着日翌日には継代しなくてはいけませんので、発送スケジュールをご確認のうえお求めください。

Q培養状態で到着後、培地交換を実施したら微生物汚染が認められた。この場合の補償は?

A

弊社では、お客様にお送りした細胞と全く同じ操作を行なった細胞を後証品として当該発送週の木曜日まで保管しております。
お問い合わせの内容を弊社の後証品で確認させていただき、その確認結果を元に対応させていただきます。
いずれにしましても、何か不具合が生じましたら早急に弊社までご連絡ください。

Q培養状態で到着後、継代を実施したら死滅した。この場合の補償は?

A

弊社では、お客様にお送りした細胞と全く同じ操作を行なった細胞を後証品として当該発送週の木曜日まで保管しております。
お問い合わせの内容を弊社の後証品で確認させていただき、その確認結果を元に対応させていただきます。
いずれにしましても、何か不具合が生じましたら早急に弊社までご連絡ください。

Q培地に抗生物質を入れたいが可能か?可能ならお勧めの種類は?

A

弊社では、種細胞をお送りさせていただくとの概念から、お送りさせていただく細胞は抗生物質を含まない状態でお送りさせていただきます。 抗生物質は、可能な限り入れずに培養するべきですが、施設的にどうしても必要であれば添加していただいても問題ありません。添加する抗生物質は、施設で使用されているものと同じ種類をお使いいただくのが良いかと思います。

Q細胞の無菌状態については試験しているか?

A

弊社では随時、真菌・細菌・マイコプラズマ試験を実施しております。また、発送前にマイコプラズマ試験を実施しております。真菌・細菌については発送前の試験は実施しておりませんが、抗生物質不含で培養することにより簡易的には確認しております。

Q細胞の培養法、データシートが欲しい。

A

細胞.jpでは、各細胞のデータシート、培養法を公開しております。検索画面よりご確認ください。

Qデータシート以外にも、色々聞きたいことがあるのですが?

A

細胞.jpでは、メール、電話、FAXでのご質問を承っております。
ご遠慮なくお問い合わせください。

Q細胞の発送形態を教えて欲しい。

A

細胞の発送形態は以下の通りです。

凍結細胞
クライオチューブに保存された細胞をプラスチック容器に入れ、ドライアイス梱包のうえ、天地無用条件にてお届けします。

培養状態の細胞
底面積が25㎝2の培養フラスコで、サブコンフルエントの細胞あるいは起眠させた細胞を、容器に培養液を満たして天地無用、常温条件でお届けします。(極寒日には簡易カイロと蓄熱材を封入する場合がございます。)

Q細胞が増殖しません。

A

以下の項目を確認してください。

①培養液の成分は間違っていませんか?
特にグルタミン、重曹につきましては、安定性などの問題から使用直前に添加して使用するタイプの培地があります。
これらは添加して使用しませんと、細胞の増殖に影響が出ます。
培養液の成分が間違っていないかをご確認ください。

②細胞の播種濃度は薄くありませんか?
細胞によっては、細胞密度(播種濃度)を薄くすると増殖しなくなります。それぞれの細胞に適した濃度(Split Ratio)はデータシートに記載しておりますので、その指示に従って播種してください。

③培地交換を頻繁に行なっていませんか?
細胞が増殖しないからと言って、培地交換を頻繁に行なうと逆効果です。細胞は自己の増殖に必要な増殖因子などを自ら生産し、培地中に放出します。これらの因子がせっかく培地に溜まったのに、それを除いては意味がありません。週に1回程度、半量交換を行なってください。

④細胞を頻繁に観察していませんか?
初めて培養する細胞は、ついつい気になって頻繁に観察しがちです。お気持ちはわかりますが、頻繁に観察しますと温度の低下、pHのアルカリ化などが進んでしまい、細胞に悪影響が出ます。1日1回の観察に留めてください。

⑤細胞を過増殖させていませんか?
細胞は、コンフルエント直前(80~90%シート)で継代するのが最も良い条件です。過増殖させてしまった細胞は、継代しますと対数増殖期になかなか入りません。

Q細胞が凝集してしまいます。

A

原因としては次の項目が考えられます。

①トリプシン処理の時間が長すぎる。
トリプシン処理の時間が長すぎると、細胞は余計に凝集してしまいます。
顕微鏡で剥離を確認してからトリプシンインヒビターを添加するまでの時間が長いと、実際には過剰のトリプシン処理を行なっていることになります。このような場合には、次の対応をお願いします。
 A)トリプシン処理の温度を室温~4℃で実施する。
 B)トリプシンの濃度を薄くする。
 C)トリプシンの添加量を減らす。

②過増殖の細胞を処理した。 過増殖の細胞をトリプシン処理すると、細胞間の接着が強固となっており、凝集してしまいます。 80~90%コンフルエントでの処理をお勧めします。

細胞アッセイキット POCA®-小腸吸収(CACO-2)

QPOCA 小腸吸収(CACO-2)はどのような製品ですか?

A

英国の公的な細胞バンクであるECACC(http://www.phe-culturecollections.org.uk/collections/ecacc.jsp)よりCACO-2細胞を仕入れ、Transwellプレートに19日間(2~3日に一回培地交換)培養させた状態でお届けしている製品で、化合物等の吸収評価などに使用致します。
製品は全てECACCのオリジナルCACO-2を使用しプレートに播種しているため、一定の品質でお送りすることが可能です。

QCACO-2細胞のトランスポーター発現データやロット間差がないデータはお持ちですか?

A

P-gp(MDR-1)とBCRPに関する輸送能と阻害能のデータを取得しており、両トランスポーターの発現と機能を確認しております。またCACO-2細胞2ロットにおいてロット差がないことも確認済みです。詳細につきましては下記アドレスよりご確認下さい。
https://www.saibou.jp/service/poca/pdf/poca-caco2-leaflet.pdf

Qプレートタイプやメンブレンのポアサイズの選択は可能ですか?また、どのように使い分けますか?

A

基本的にプレートはコーニング社の12、24wellTranswellプレートの中から選択していただき、メンブレンのポアサイズの大きさにつきましても、0.4、3μmから選択可能です。0.4μmは細胞培養や共培養のアプリケーション、薬物輸送研究に使用されます。3μmは、ケモタキシスや血管新生のアプリケーションに推奨されます。(Corning社掲載カタログ情報)

QCACO-2細胞の膜抵抗値はある程度の希望の値のものを送っていただく事は可能ですか?

A

通常は培養開始後19日目に発送し20日目に到着させておりますが、低い抵抗値をご希望の場合には、別途お問い合わせ下さい。
(連絡先:06-6435-9747)

Q製品が到着後、培地を交換しインキュベーターに入れると説明書に記載ありますが、その培地中に血清や抗生物質も添加しますか?

A

D-MEM(Low/Highグルコースタイプどちらでも可、グルタミン最終濃度2mM)に約10%になるようにFBS(非働化済みFBSが望ましい)を添加し調製したもので培地交換します。
抗生物質につきましては、実験系により添加していただいても問題ございません。

QCACO-2細胞は継代可能でかつ実験者がTranswellプレートに播種しアッセイ可能ですが、このようなサービスを始めた理由は?

A

まず培養期間が20日間と長い点と、施設間により化合物の透過速度のバラツキが大きいことがサービスを開始した大きな要因です。弊社は品質保証を担保している英国の公的細胞バンクであるECACCより細胞を輸入し、継代を経ずに播種しているため、一定の品質の製品をお送りしております。

Q製品はどのように送られて来ますか?

A

12wellプレート、24wellプレートともに、インサートカップを下記画像のように別容器に入れた形で発送しております。冬場は蓄熱材とカイロを同梱し温めた状態で発送しております。

12well

<12well>

24well

<24well>

Q購入後、細胞の状態が良くない場合、補償はしてもらえますか?

A

配送状態により若干の培地が漏れている場合がございますが、膜抵抗値が300Ω以上あれば性能に問題はありません。膜抵抗値が300Ω以下の場合には代替品を発送させていただいております。

Q透過性試験用サンプルの前処理はどのようにしますか?

A

透過試験を実施する化合物や素材により異なりますが、DMSOなどの溶媒で溶解したサンプルを、DMSOの最終濃度が0.1%以下になるようにHBSS-HEPES などのバッファーに溶解しております。

Qインサート側からマルチウエル側の透過性評価をする場合には、プレインキュベーションする前にインサート側だけHBSS-HEPESで1~2回洗浄するとパンフレットに記載されておりますが、反対方向の吸収評価をする場合はインサート側ではなくマルチウエル側を1~2回洗浄することになるのでしょうか?

A

反対方向の吸収評価時も、インサート側を再度洗浄して下さい。.1%以下になるようにHBSS-HEPES などのバッファーに溶解しております。

Q使用Transwellプレートのメンブレンの種類を教えて下さい。

A

コーニング社のTranswellプレートを使用しており、メンブレンの材質はポリカーボネートです。

Q各ウエルプレートの1wellあたりのインサート側メンブレンの直径と表面積を教えて下さい。

A

24wellは6.5mmで0.33cm2、12wellは12mmで1.12cm2です。

Q製品が到着後、何日目位まで透過試験に使用可能ですか?

A

到着日を含め3日目位(例:6/1に到着した場合、6/3)までご利用可能ですが、3日目は膜抵抗値が高く機能を担保していない場合がございます。

Q出荷時に添付しております膜抵抗値はいつ測定された時の値ですか?

A

膜抵抗値測定はメルク社のMillCellを使用しております。出荷前に培地中に直接電極を差し込み測定した後、新しい培地に交換して出荷しております。

Qアッセイするためのプロトコールはお持ちですか?

A

お客様によりアッセイ方法が様々なため、決まったプロトコールは持っておりません。ただ一般的にご利用されておりますTransport Bufferと致しましてはHBSS(with Ca2+、Mg2+)にHEPES(10mM)やグルコース(25mM)を添加させpHを7.4付近に調整したものに、サンプルを溶解させたPBSもしくはDMSO(0.1%以下)を添加溶解して透過試験を実施しております。Ca2+、Mg2+は細胞間接着に影響がございますので、両イオンを含まないBufferを使用致しますと、バリア機能が弱くなります。トランスポーターの中にはpHの影響を受けるものもございますので、必要に応じてpHの調整をして下さい。(インサート側pH6.4、マルチウエル側pH7.4など)

Q経時的にアッセイするために、インサート内側・外側のバッファーの容量を規定量より多く入れたいのですが、可能ですか?

A

24wellのみ確認しております。24wellの規定量はインサート内側100μL、外側600μLですが、最大インサート内側が300μL、インサート外側が1,300μL入ります。ただインサート内側は漏れないギリギリの容量のため、内側は200μL、外側1,200μLを推奨しております。

粉末ブロッキング剤 ブロックエース

Qどのような製品ですか?

A

乳タンパク質から調製した免疫実験用ブロッキング剤です。乳タンパク質は疎水性基を多く含むため、プラスチック、メンブランフィルターなどに対し高い親和性を示します。そのためBSA(Bovine Serum Albumin)などの従来より用いられているブロッキング剤に比べ、ELISA、RIA、イムノブロッティング法における抗原あるいは抗体の非特異的吸着のブロッキングに、優れた効果を発揮する試薬です。

Q液体で販売している「イムノブロック」との違いは?

A

「ブロックエース」は乳タンパク質、「イムノブロック」は高分子化合物を主成分としたブロッキング剤です。イムノブロックは液体のため溶解する手間がかかりませんが、ABC法を利用した検出やリン酸化タンパクの検出には、影響を及ぼす可能性があります。

Q有効期限は?

A

未開封状態で製造後3年です。

Q溶解後の保存温度と有効期限は?

A

溶解後は凍結保存で有効期限は設けておりません。凍結融解を繰り返しても性能への影響はございません。

Qブロックエースの組成を教えていただけますか?

A

組成は開示しておらず、乳タンパクと有機酸緩衝塩を主成分としております。

Qカルタヘナ法への抵触は?

A

抵触致しません。

Qリン酸化抗体の検出に使用可能?

A

ブロックエースは乳タンパクより製造されておりますので、リン酸化タンパクを阻害するカゼイン等を含んでいると考えております。
しかし、製造工程で高温加熱処理を行っておりますので、タンパクは変性し、抗原性は残っていないと考えられます。
全てのリン酸化タンパクの検出に使用できるかは不明ですが、多くの施設でリン酸化タンパクの検出時にブロックエースを使用していただいております。

Qリン酸化抗体の検出に使用可能?

A

ブロックエースは乳タンパクより製造されておりますので、リン酸化タンパクを阻害するカゼイン等を含んでいると考えております。
しかし、製造工程で高温加熱処理を行っておりますので、タンパクは変性し、抗原性は残っていないと考えられます。
全てのリン酸化タンパクの検出に使用できるかは不明ですが、多くの施設でリン酸化タンパクの検出時にブロックエースを使用していただいております。

Qブロックエースの文献は?

A

弊社までお問い合わせ下さい。

液体ブロッキング剤 イムノブロック

Q毒劇法へ該当しますか?

A

該当致しません。

Q粉末の「ブロックエース」とは何が違うのですか?

A

「ブロックエース」は乳タンパク質、「イムノブロック」は高分子化合物を主成分としたブロッキング剤です。イムノブロックは液体のため溶解する手間はかかりませんが、ABC法を利用した検出やリン酸化タンパクの検出には、影響を及ぼす可能性があります。

細胞凍結保護剤 TCプロテクター

Q市販の細胞保存液も含め、-80°Cで保存すると細胞にどのような影響がありますか?

A

-80°Cでの保存期間は、長くて数か月と考えております。(フリーザーの扉の開閉によって温度が上がることがあるためです。)
ユーザー様には、1か月を超える(場合によっては1週間を超える)保存には液体窒素を推奨しております。液体窒素ですと半永久的に細胞の保存は可能です。

QTCプロテクターにはカルシウム、マグネシウムは含まれていますか?

A

濃度は明らかに出来ませんが含まれております。

QTCプロテクターのMSDSは?

A

TCプロテクターにはMSDSを発行すべき成分を含んでおりませんのでMSDSの作成をしておりません。また毒劇物も不含です。

QTCプロテクターの組成は開示出来ますか?

A

秘密保持契約締結の上では開示できますが、通常は開示しておりません。

Q動物由来の成分の含有は?

A

動物由来成分は一切入っておりません。

Q凍結保存をする細胞にどのくらいの割合でTCプロテクターを培養液と混合したらよいのでしょうか?

A

TCプロテクターは培養液とは混合しません。そのままを使用して、細胞の懸濁液(シングルセルになるよう、ほぐす)を作り、凍結します。

ヒト・動物凍結肝細胞

Q取り扱いメーカーと各メーカーの特徴について教えてください。

A

① BIOPREDIC International社
当社で最も提供実績のあるメーカーです。複数ロットを常時国内在庫しておりますので、ご注文いただいてから概ね1週間程度で出荷可能です。また、月1回、ドライシッパーでの定期輸入を行っているため、メーカー在庫ロットの取り寄せがスムーズです(海外輸送費弊社負担)。

②Cytes Biotechnologies社
ヒト肝細胞について、すべてのロットでスフェロイド形成可否を確認しています。また、アニマル肝細胞についてラット、マウスをはじめ、鳥類や魚類など様々な動物種由来の細胞を扱っています。都度メーカーからの取り寄せを行いますので、別途海外輸送費として100,000円/回を申し受けます。

③Discovery Life Sciences社
製品の背景データが豊富なことが特徴で、約20種類の代謝・抱合酵素の活性をデータシートでご確認いただけます。都度メーカーからの取り寄せとなりますが、年4回、ドライシッパーでの定期輸入を行っているため、輸送スケジュールを弊社に一任いただける場合には、海外輸送費は弊社が負担いたします。タイムリーな輸入を希望される場合には、別途海外輸送費として100,000円/回を申し受けます。

④Zenbio社
肝星細胞や、肝クッパ―細胞、胆管上皮細胞など、細胞種ごとに単離した非実質細胞の取り扱いがございます。

Q専用培地はありますか?

A

各メーカーともに、専用培地をご用意しております。ご使用用途によって必要になる培地が異なるため、詳細は各メーカーの操作手順書をご参照ください。

Q保存条件を教えてください。

A

凍結肝細胞は、液体窒素気層中に保存してください。

Qどのような容器で納品されますか?

A

液体窒素輸送専用容器(ドライシッパー)で出荷いたします。細胞バイアルを取り出した後、同封の着払い運送状を用いてドライシッパーを速やかにご返却ください。

Q操作手順書はありますか?

A

融解から接着培養、サンドイッチ培養までの操作手順書をご用意しております。

Qどのようなグレードの細胞がありますか?

A

ヒト肝実質細胞はサスペンジョン培養用、単層培養用、酵素誘導試験用(誘導試験データ付き)がございます。また、スフェロイド培養データ付きのロットもございます。

Q非実質細胞の取り扱いはありますか?
p>A

ございます。すべての非実質細胞を含むロットのほかに、肝星細胞やクッパー細胞といった、細胞種ごとに単離したロットもご提供しております。

Qアニマル肝細胞には、どのような動物種のラインアップがありますか?
p>A

マウス(CD-1)、ラット(SD, Wistar Han)、ハムスター(Syrian)、ウサギ(New Zealand White)、イヌ(Beagle)、ブタ(Yucatan, Göttingen, Landrace)、サル(Cynomolgus, Marmoset)をはじめ、様々な動物種の肝細胞をご提供しております。

Q接着細胞の基準は何ですか?
p>A

プレートへの接着率をもとに非接着/接着の判断がなされています。BPI社の単層培養用や酵素誘導用の肝細胞は、コラーゲンコートプレートへの播種後、75%以上の細胞がプレートに接着することが確認されています。

Q接着細胞とサスペンジョン培養用の凍結肝細胞はどのように使い分ければよいですか?
p>A

短時間(~4時間まで)の代謝試験や取り込み試験であれば浮遊状態で評価できますのでサスペンジョン培養用の肝細胞をお勧めします。培養期間の長い代謝試験や、酵素誘導試験、毒性試験などには接着細胞をお使いください。

Qトランスポーター評価に使用できる肝細胞はどれですか?

A

単層培養用、酵素誘導試験用の肝細胞がご使用いただけます。トランスポーターの活性が確認されているロットもご用意しておりますのでお問合せください。

Q肝細胞を扱った経験が無く、技術的に不安があるのですが…

A

弊社技術担当者が丁寧に質問にお答えいたします。お気軽にご相談ください。また、有償にて操作見学、技術指導も承ります。

ヒト非凍結肝細胞

Q凍結肝細胞との使い分けについて教えてください。

A

凍結融解の過程で機能が低下してしまうパラメーターの評価を希望される場合には非凍結肝細胞をお勧めします。非凍結肝細胞は、調製からお届けまで一度も凍結融解を受けていないため、新鮮状態に近い性質を保持しています。

Q注文・予約方法を教えてください。

A

本品は予約販売制となっております。ご注文・ご予約に関しましては、電話・Fax・メールにて承ります。ドナー条件の確認やスケジュールの相談などが必要ですので、まずはお問合せください。

Q培地について教えてください。

A

メーカーからの出荷時は、長期間の輸送に適したLong-Term Culture Mediumが使用されています。この培地はLanford's MediumをもとにBIOPREDIC International社が独自の改良を加えたもので、細胞の薬物代謝酵素活性を長期間維持することが可能です。

Q到着後すぐに使用できますか?

A

到着後、Incubation Mediumに培地交換をして頂き、24時間後からご使用頂けます。

Qメーカーから直接配達されますか?

A

お客様のもとに海外から直接製品をお届けすることはありません。弊社への入荷後に培地交換を行い、細胞の培養状態を確認したうえで出荷いたします。

HepaRG®

Q製品について教えてください。

A

分化済みHepaRG®細胞を凍結保存した製品です。初代肝細胞と同様に、融解後単層培養、またはサスペンジョン培養でお使い頂けます。1バイアルに8million、12millionの細胞が包装されています。8millionは、96wellプレート1枚に播種でき、12millionは24wellプレート1枚に播種できます。複数ロットを常時国内在庫しているため、ご注文後1週間程度でお届けいたします(海外在庫品取り寄せの場合、納期は1~1.5カ月程度かかります)。

Q保存条件を教えてください。

A

HepaRG®凍結バイアルは、液体窒素気層中に保存してください。

QHepaRG®細胞を増殖させることはできますか?

A

使用に際して制限がございます。HepaRG®凍結バイアル(HPR116)は増殖させることはできません。使い切り (single-use)でご使用頂くこと、細胞を他の研究者に譲渡しないこと、細胞の修飾、派生物の作製をしないことなどにご同意頂く必要があります。詳細はLIMITED USE LISENCEをご確認ください。なお、HepaRG®細胞を増殖して使用することをご希望の場合には、MTA契約(対象:アカデミア研究機関)もしくは、License契約(対象:営利団体および営利団体からの研究支援を受けているアカデミア研究機関)をBIOPREDIC International社と直接締結頂く必要がございます。契約締結後に、弊社を介して、HepaRG® 未分化凍結バイアル(HPR101)および、未分化凍結バイアル用の専用培地をご提供いたします。

QBPI社製コラーゲンコートプレートを使用する必要がありますか?

A

必須ではありませんが、推奨しております。BPI社製コラーゲンコートプレートは、同社にてコラーゲンを均一にコーティングしており、細胞の性能を十分に発揮させるには一番適しております。

Q融解後、いつから使用できますか?

A

サスペンジョン培養の場合、融解直後より使用可能です。単層培養の場合、融解・播種の4時間後~14日目まで使用可能です。詳細は操作手順書をご確認ください。

Qどのような試験に使用できますか?

A

薬物代謝試験、酵素誘導試験、細胞毒性試験、取り込み試験、HBV感染試験等にご使用いただけます。サスペンジョン培養、単層培養、スフェロイド培養が可能です。

Qトランスフェクションに使用できますか?

A

使い切りの使用であれば問題ありません。そのほかHepaRG®の使用用途についてライセンスに抵触する懸念がある場合は、都度メーカーに確認いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

Q培地はどのような形で納品されますか?

A

基礎培地MIL600もしくはMIL700を冷蔵便で、培地添加物のADD6××は冷凍便(ドライアイス)で出荷します。試験時に基礎培地と添加物を混合してご使用ください。

Q余った培地を凍結保存して、再使用することはできますか?

A

一度混合した後の培地を凍結、再使用することは推奨しておりません。混合後は4℃で保存し、1カ月以内にご使用ください。

Q操作手順書はありますか?

A

融解から接着培養までの操作手順書をご用意しております。

QHepaRG®細胞を扱った経験が無く、技術的に不安があるのですが・・・

A

弊社技術担当者が丁寧に質問にお答えいたします。お気軽にご相談ください。また、有償にて操作見学、技術指導も承ります。

小腸細胞、小腸粘膜上皮細胞

Q小腸細胞と小腸粘膜上皮細胞の違いを教えてください。

A

小腸細胞はEnterocytesのみを単離して凍結した製品です。小腸粘膜上皮細胞には、Enterocytesに加え、胚細胞、パネート細胞、クリプト細胞、タフト細胞などが含まれています。

Qどのような試験に使用できますか?

A

代謝試験、酵素誘導試験、細胞毒性試験にご使用いただけます。

Q腸管からの化合物の吸収を評価することはできますか? 

A

小腸細胞、小腸粘膜上皮細胞ともに浮遊状態で培養していただく製品のため、腸管吸収の評価には適していません。

Qどのような容器で納品されますか?

A

液体窒素輸送専用容器(ドライシッパー)で出荷いたします。細胞バイアルを取り出した後、同封の着払い運送状を用いてドライシッパーを速やかにご返却ください。

Qメーカー在庫の取り寄せにについて教えてください。

A

1回の輸送につき100,000円の海外輸送費を別途頂戴することでタイムリーな取り寄せが可能です。なお、年4回の定期便での取り寄せにご同意いただける場合には、海外輸送費は弊社負担とさせていただきます。

Q酵素活性情報は添付されますか?

A

小腸細胞、小腸粘膜上皮細胞ともに、データシートに代謝・抱合酵素の活性値が記載されています。

Q操作手順書はありますか?

A

融解から培養までの操作手順書をご用意しております。

Q参考文献を教えてください。

A

Albert P. Li., et al.Human Enterocytes: Isolation, Cryopreservation, Characterization, and Application in The Evaluation of Drug-Food Interactions 2016年 SOTにてポスター発表
Albert P. Li., et al. Cryopreserved Human Intestinal Mucosal Epithelium: A Novel In Vitro Experimental System for the Evaluation of Enteric Drug Metabolism, Cytochrome P450 Induction, and Enterotoxicity Drug Metab Dispos 46:1562–1571, November 2018

代謝評価ツール

QSILENSOMES™はどのような製品ですか?

A

プールのヒト肝マイクロゾームについて、特定のP450を不可逆的に阻害した製品です。SILENSOMES™を用いることで、P450による化合物代謝について、分子種ごとの寄与率を簡単にお求め頂くことが可能です。

Qフラクション製品にはどのような種類の製品がありますか?

A

マイクロゾーム、S9、サイトゾルの取り扱いがございます。また、ミトコンドリア画分などのカスタム調製も承りますのでご相談ください。

Qフラクション製品について、どのような動物種の製品の取り扱いがありますか?

A

ヒト、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、モルモット、イヌ、サルなどの製品をご提供いたします。それ以外の動物種でもカスタム調製で対応可能な場合がありますので、まずはお問合せください。

Qヒトのフラクション製品にはどのような組織由来の製品がありますか?

A

肝臓、腎臓、小腸、肺、皮膚、脳、心臓、膀胱等、様々な組織由来の製品がございます。

QMetMax™と初代細胞との違いは何ですか?

A

MetMax™は化合物の細胞膜透過性を上げる処理がなされた肝細胞および小腸細胞(死細胞)で、初代細胞と比較して、同等もしくはそれ以上の代謝活性を示します。初代肝細胞、小腸細胞は液体窒素中で保存しますが、MetMax™はドライアイスで保存します。

QMetMax™はどのような試験に適していますか?

A

薬物代謝、薬物間相互作用などのin vitro ADME試験にご使用いただけます。

QMetMax™について酵素活性情報は添付されますか?

A

データシートに代謝・抱合酵素の活性値、およびドナー情報が記載されています。

QMetMax™の操作手順書はありますか?

A

融解から試験までの操作手順書をご用意しております。

ヒト血液・体液

Qインフォームドコンセントは得られていますか?

A

得られています。弊社で取り扱っているヒト由来研究用試薬については、すべて、研究目的に使用することに同意したドナー由来の組織が用いられております。

Qウィルス等のチェックはされていますか?

A

されています。弊社で取り扱っているヒト由来研究用試薬については、すべてHIV, HBV, HCVの陰性が確認されています。また、一部の製品についてはHTLV、梅毒などについて追加で陰性確認がとれている場合もございます。

Qプラズマ、全血の抗凝固剤は選択できますか?

A

選択可能です。国内在庫品の抗凝固剤の種類は、ヘパリンNa、EDTA2K、EDTA3K、EDTA2Na、3.2%クエン酸Naです。それ以外の場合でもご要望に応じて新規調製が可能ですので、まずはご相談ください。

Qどのようなドナー由来の血液検体が入手できますか?

A

健常者や妊婦のほか、各種がんや自己免疫疾患、炎症性疾患、精神・神経系疾患、生活習慣病など、様々な疾患ドナーから採取された検体の調達が可能です。

Q冷蔵品の入手は可能ですか?

A

可能です。海外の提携先拠点で採血・調製を行い、輸入いたします。HIV、HBV、HCVの陰性確認が取れた検体を最速でお届けできるよう手配いたします。お客様のお手元に検体が到着するのは、採血してから概ね5-7日後となりますが、航空貨物の輸送状況等によりやむを得ず遅延する場合がございますので予めご了承ください。

Q凍結全血は融解後、溶血しますか?

A

凍結融解により血球がパンクしますので溶血しています。生理的な状態の全血をご希望の際には新鮮全血(冷蔵)をご選択ください。

Qどのようなドナー由来の尿検体や脳脊髄液が入手できますか?

A

健常人だけでなく、疾患患者由来の検体の調達が可能です。国内在庫やメーカー在庫に無い検体については新規調製で対応することも可能です。まずはお問合せください。

アニマル血液由来製品

Qプラズマの血液抗凝固剤は選択できますか?

A

選択可能です。国内在庫品の抗凝固剤の種類は、ヘパリンNaです。それ以外の場合でもご要望に応じて新規調製が可能ですので、まずはご相談ください。

Qサル血液製品の安全性に関してどのようなチェックをされていますか?

A

Bウィルス、STLV、SIV、SRV、結核菌、赤痢菌、サルモネラ菌、寄生虫などの検査を行い陰性確認の取れた個体から採材しています。

QHPやカタログに記載のない動物種は選択できますか?

A

選択可能です。欧米の供給元からの輸入あるいは国内供給元での新規調製にて、様々な動物由来の検体をご提供いたします。まずはご相談ください。

SOLVO製品

Qベシクルアッセイの原理をおしえてください。

A

ABCトランスポーターは細胞内から細胞外へ基質を排出する働きを担っているため、基質認識部位は細胞の内側にあります。そのため、セルベースで化合物排出のステップを評価するためには、化合物が何らかの方法で一旦細胞内に取り込まれる必要があります。ベシクル製品は、ABCトランスポーターを過剰発現させた細胞から調製された反転膜で構成されています。inside-outの状態で基質認識部位が外側を向いているため、ベシクル内への化合物取り込みを評価することで目的のABCトランスポーターと化合物とのインタラクションをシンプルに評価することが可能です。

Qベシクル1バイアルを購入すると何wellくらいアッセイできますか?

A

発現ベシクル1バイアルで96wellプレート一枚分の評価が可能です。

Qベシクルの再凍結はできますか?

A

複数回の凍結融解は推奨しておりません。1バイアルを何回かに分けて使用される場合には、初回使用時に分注いただき、再凍結が1回で済むようにご使用ください。

Qベシクル使用時の注意点はありますか?

A

一部の製品で、カルタヘナ法の適用に該当しています。該当製品をご注文いただいた場合には、納品時に情報提供書をお渡しします。ご使用の際はP1レベル以上の拡散防止措置をとってください。

QPREDIVEZ Reagent kitには何が含まれますか?

A

ベシクルアッセイに必要な試薬類がすべて含まれております。蛍光基質も同梱されていますので、標識体を用いない評価を希望される場合にもお使いいただけます。

QBSEPの評価用のPREDIVEZ Reagent kitは何故製品化されていないのですか?

A

キットに含める優良な蛍光基質が見つかっておらず、現在のところ製品化されていません。標識体あるいはLC-MS/MS等で評価される場合には、蛍光基質以外の試薬のみでご提供できる場合がありますのでご相談ください。

QPREDEASY ATPase Assay の原理を教えてください。

A

本製品はABCトランスポーターを発現させた細胞から調製したメンブレン製品です。ABCトランスポーターは基質を輸送する際ATPのエネルギーを消費するため、その消費を評価することで、間接的に標的トランスポーターと化合物とのインタラクションを評価することが可能です。ATPの消費は吸光度でモニターできますので、放射性物質の管理区域やLC-MS/MSなどの高価な施設・機器が不要です。

QPREDEASY ATPase Assay キット発注時の注意点はありますか?

A

キットを構成するバイアルの一部に毒物劇物取締法の対象となるアジ化ナトリウム(0.3%)が含まれております。ご注文いただく際に、お客様の署名入りの「毒物及び劇物譲受書」の原本を郵送にてご提出いただく必要があります。

QPREDEASY ATPase Assay キット使用時の注意点はありますか?

A

一部の製品で、カルタヘナ法の適用に該当しています。該当製品をご注文いただいた場合には、納品時に情報提供書をお渡しします。ご使用の際はP1レベル以上の拡散防止措置をとってください。

QPREDICELLの特徴は何ですか?

A

SLCトランスポーターを安定発現させた細胞を播種したReady-to-useの製品で、国内の弊社施設で製造しています(受注生産品)。製品出荷前には必ず、同一ロットで典型基質の取り込み活性の確認を行っており、安心してお使いいただけます。通常お客様のお手元に水曜日にお届けします。プレートをお受け取りになられた当日からご使用いただけますので、受領後2日以内にご使用ください。使い切りの製品となっておりますので、細胞の継代培養はできません。

QPREADYPORTの特徴は何ですか?

A

MDR1やBCRPを安定発現させた細胞を播種したReady-to-useの製品で、スペインのREADYCELL社で製造しています(受注生産品)。製品出荷前には必ず、同一ロットで典型基質の取り込み活性の確認を行っており、安心してお使いいただけます。スペインから空輸しており、通常お客様のお手元に金曜日にお届けします。プレート受領当日にインキュベーターで十分に保温いただくことで培地が液化いたします。培地交換後、翌週の月曜あるいは火曜日にご使用ください。使い切りの製品となっておりますので、細胞の継代培養はできません。

Q受託試験を依頼する場合の流れを教えてください。

A

お客様の希望される試験内容詳細をSOLVO社に情報提供し、見積もりをご用意いたします。提示した見積りにご同意いただいた後、契約書を取り交わすことによって試験の委受託が成立となります。計画書作成 → 化合物輸送 → アッセイ → 報告書提出 → ご請求、の順に進めてまいりますが、随時SOLVO側のStudy managerとお客様との間で進捗状況等に関する情報共有がなされます。また、弊社-SOLVO社間の情報共有は常に並行して行われておりますため、試験スケジュールの調整や、お客様とSOLVO社とのコミュニケーションのサポートも必要に応じて弊社が行います。試験費用請求のタイミングについては、契約手続きの段階でお客様とご相談の上決定します。ご紹介資料はこちら

Q受託試験を依頼する場合の契約手続きについて教えてください

A

お客様と弊社との間の2者契約となっているため、日本語での契約書の締結が可能です。お客様のご希望によってはSOLVO社を含めた3者契約も可能ですが、その場合は英語での契約締結となります。

組織提供について

Qインフォームドコンセントは得られていますか?

A

得られています。弊社で取り扱っているヒト由来研究用試薬については、すべて、研究目的に使用することに同意したドナー由来の組織が用いられております。

Qウィルス等のチェックはされていますか?

A

されています。弊社で取り扱っているヒト由来研究用試薬については、すべてHIV, HBV, HCVの陰性が確認されています。また、一部の製品についてはHTLV、梅毒などについて追加で陰性確認がとれている場合もございます。

Q検体はどこで採取されていますか?

A

ヒト由来の検体については、すべて海外で採取された検体です。アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、ブルガリアなどで採取されております。各種組織や体液などの取り扱いがございます。アニマル由来製品については、海外で調製された検体だけでなく国内供給元にて調製された検体の取り扱いもございます。お客様のご要望をお聞きして、最適な供給元の製品をご紹介いたします。

Qヒト組織はどのような状態で入手できますか?

A

メーカー在庫の多くは、FF(採材後急速凍結させた状態)、FFPE(ホルマリン固定後パラフィン包埋された状態)、OCT(OCTコンパウンドを用いて凍結包埋された状態)、Total RNAを抽出した状態です。新規調製の場合には、固定液に浸漬した湿標本の状態での提供や、ご指定のプロトコルに従ったカスタム調製などの対応も可能です。

Qヒト組織・体液はどのようなドナーから提供されていますか?

A

研究目的に使用することに同意したドナーから提供されております。健常ドナーからのボランティアによる提供のほか、臨床現場で採取された各種疾患患者検体(手術片、検査目的での採材残など)などがあります。また、生前に研究目的での採材に同意した組織提供ドナーや、近親者から同意が得られた組織提供ドナーから提供される検体もございます。

Qヒト組織・体液発注時の注意点はありますか?

A

弊社「ヒト組織由来製品の倫理・安全性委員会」の規定により、ご注文いただく際には「ヒト組織由来研究用試薬提供についての同意書」をご提出いただきます。ご提出いただいた同意書は5年間有効です。

Qヒト組織・体液の使用目的に関する制限はありますか?

A

研究目的の使用に限ります。ヒト、動物等への治療、診断目的には使用できません。

Qヒト組織・体液の取り扱いに関する注意点はありますか?

A

HIV, HBV, HCVなどのウィルス検査で陰性確認が取れた検体をご提供しますが、その他の感染性について完全に排除することはできません。製品の取り扱いに関しては感染の可能性を十分に考慮し、適切な防御態勢を整えて取り扱ってください。また、使用後の検体および容器類は、各研究施設の指示にしたがい、適切な処理をしてから廃棄してください。

Qヒト組織・体液の納期の目安はどのくらいですか?

A

血液や尿など、国内在庫のある製品は、注文書・同意書の確認後、概ね2-3営業日で出荷可能です。海外メーカーの在庫品を取り寄せる場合には、概ね4-12週間程度でお届けいたします。新規調製の場合には、ご希望内容によってドナー様の出現頻度が異なりますためお問合せください。

Qヒト組織・体液のお取引条件に関する注意点はありますか?

A

①海外供給元からの取り寄せの場合、ドナー様の出現状況や、輸送・通関上の手続き等の様々な理由により、検体のお届けまでにお時間を頂戴する場合がございます。遅延が見込まれる場合には随時営業担当者からご連絡を差し上げます。

②海外供給元からの取り寄せ品については、メーカーからの出荷後はお客様都合によるキャンセル・返品はご遠慮いただいております。

③新規調製品については、製造着手後のキャンセルはできません。また、一部提携先では、製造着手前であってもキャンセル料が発生する場合がございます。メーカーごとのキャンセルポリシーの違いについては、お引き合いを頂戴した際に弊社営業担当者から詳しくご説明いたします。まずはお問合せください。

ヒト皮膚組織

Qドナー年齢や人種の選択は可能ですか?

A

可能です。ドナーの年齢や人種が記載された在庫表をご用意しておりますのでお問合せください。なお、在庫品のドナー年齢は、30歳代から50歳代が最も多く、性別は概ね女性(95%)、人種は殆どがCaucasianです。また、希望条件をご指定いただいて新規調製することも可能です。

Qアジア人ドナーの皮膚は入手可能ですか?

A

入手機会はかなり少ないですが、年に2-3ドナー分の入手が出来た実績があります。

Q皮膚と一緒に皮下脂肪も入手可能ですか?

A

可能です。ご要望に応じて、皮下脂肪付きの皮膚や、皮下脂肪のみの調達が可能です。

Qストレッチマークとは何ですか?

A

妊娠線や肉割れと呼ばれる線で、真皮層の繊維断裂によって発生します。BP社が入手する女性腹部皮膚の8~9割にストレッチマークが見られます。BPI社では目視によってその深さを判定しており、浅いストレッチマーク(superficial)を含む皮膚は、ストレッチマーク無しの皮膚と同様に、経皮吸収試験への使用を推奨しております。

Qこれらの皮膚を用いて発表されている論文を教えてください。

A

ユーザー様がご発表された論文リストをご用意しております。お問い合わせください。

Q新鮮皮膚の注文方法を教えてください。

A

本品は受注生産を行っております。ご希望条件(ドナー条件、面積、数量、希望納品日など)を確認させていただき、供給元に調製指示を出します。まずはお問い合わせください。なお、メーカーとの日程調整を必要としますので、希望納品日の2週間前迄にお問い合わせください。

Q新鮮皮膚は摘出後、何日くらいで届きますか?

A

フランスで摘出後、概ね4-7日程度でお届けいたします。但し、輸送状況により遅延する場合がございますので、予めご了承ください。BPI社が開発した輸送用培地を含ませたガーゼで皮膚を包み、シャーレに入れた状態でお届けいたします。

Q新鮮皮膚は何日間、培養できますか?

A

培養可能日数の保証はしておりません。検体毎に、調製に用いられた皮膚の状態やその後の輸送時間などが異なるためです。但し、各メーカーのプロトコルでは、目安となる培養日数が記載されており、CTI社Ex vivo skin Kitは、摘出後11日迄の培養を推奨しております。

Q新鮮皮膚を培養する方法を教えてください。

A

角層を培養液面から出した状態で培養を行ってください。詳しくは、各メーカーのプロトコルをご参照ください。

Q新鮮皮膚を培養する際、コンタミが起こることはありますか?

A

コンタミが発生する可能性は排除できません。ヒト皮膚は元来、無菌品ではありません。輸送時の培地にはPenicillinなどの抗生物質が含まれておりますが、まれに、それでは抑えきれない菌等が発生する場合があります。上記了承の上でご注文ください。

Q新鮮皮膚:CTIEx vivo skinはどのような製品ですか?

A

新鮮皮膚24枚と専用培養培地がセットになった、CTI社(フランス)のready to useの製品です。美容整形で摘出された皮膚から直径12㎜の円形に加工された皮膚が、24wellプレートにセットされています。輸送中も培養状態を維持するため、輸送培地を含ませた脱脂綿と皮膚とが接着した状態で出荷されます。お受け取り後は、皮膚をインサートから取り出して培養してください。

Q新鮮皮膚:CTIEx vivo skinは何日間培養できますか?

A

皮膚摘出後、11日目までの使用が推奨されています。

Q新鮮皮膚:CTIEx vivo skinは専用培地を追加で購入できますか?

A

可能です。皮膚と同時に調製され、CTIEx vivo skinと同梱してお届けします。

Q病理組織標本を作製したいのですが、BPI社の新鮮皮膚をフランスでホルマリン固定して輸送することは可能ですか?

A

可能です。4%PFAをはじめ、ご希望の固定液に浸漬した状態の湿標本の提供にも対応いたします。また、OCT包埋ブロックでのご提供も可能ですのでご相談ください。

Q凍結皮膚の形状は円形ですか?

A

在庫品の形状は、円形に切り抜いたものや、四角形のものなど、さまざまです。事前にバッチシートの写真で皮膚の形やサイズを確認いただけます。新規カスタム調製の場合には、円の直径をご指定いただくことが可能です。

Q凍結皮膚の保存温度は何度ですか?

A

マイナス20℃です。BPI社では、長期間冷凍による皮膚の乾燥を防ぐ目的で、マイナス20℃を推奨しております。マイナス80℃で凍結した皮膚をご希望の場合には、新規カスタム調製となります。

Q経皮吸収試験にお薦めの皮膚を教えてください。

A

経皮吸収試験を実施する場合には、凍結Dermatomed skinを推奨しております。Dermatomed skinは2種の厚さに分類されており、for OECD Guideline compliant(厚さ200 - 400μm)、for Screening application(厚さ400‐700μm)からお選びいただけます。OECD Guideline compliant(厚さ200 - 400μm)は、同一ドナー由来の皮膚の、融解後のTEWL数値の情報が提供されています。

Q代謝試験にお薦めの皮膚を教えてください。

A

代謝試験には皮膚S9を推奨しております。S9は、新鮮皮膚の表皮をホモゲナイズし、9,000gで遠心して得た上製画分で、表皮に含まれる代謝酵素を含んでおります。酵素活性を維持するために、保存は液体窒素気層中で行ってください。

Q凍結皮膚の解凍方法を教えてください。

A

皮膚はアルミホイルに包まれております。このアルミホイルを開封せずに室温で15分間静置し、完全に融解した後で皮膚を取り出してください。凍ったままアルミホイルを開封すると、角質層が剥離する恐れがあります。

角質層

Q角質層はどのように調製されていますか?

A

トリプシン処理によって、表皮から剥がして調製しています。角質層は脆く破れやすい為、ナイロンメンブレン(mesh diameter: 190 μm)に挟んでご提供しています。

Qこれらの皮膚を用いて発表されている論文を教えてください。

A

ユーザー様がご発表された論文リストをご用意しております。お問い合わせください。

皮膚細胞

Q皮膚1平方センチメートルあたり、どのくらいのケラチノサイトが回収できますか?

A

BPI社では、平均して1M cells per cm² of skin が回収できています。

Qセボサイトを培養する際の培地について教えてください。

A

推奨のSeb4Gln培地を使用してください。

QSebocyteのdoubling timeはどのくらいですか?

A

CTI社のSebocyteの倍化時間はおおよそ3日間です。

QSebocyteを継代することは可能ですか?

A

可能です。プロトコルに従って行ってください。なお、継代を重ねると、細胞の性質が変化する可能性がありますので、メーカー推奨の継代数はP3迄となっております。

QSebocyteを用いた脂質産生の方法を教えてください。

A

脂質産生は細胞の増殖と継代によって起こります。プロトコルに従って培養してください。専用培地Seb4Glnで培養することで脂質産生が見られます。更に、Seb4Gln培地に添加物LDSを加えることで脂質産生が増加します。

Qどのような形で納品されますか?

A

ドライアイス便で出荷いたします。細胞のお受け取り後は、バイアルを速やかに液体窒素凍結保存容器に移して保管してください。液体窒素輸送専用容器(ドライシッパー)での配送をご希望の場合には、国内配送費として8,000円/回を頂戴して対応いたします。ただし、特定地域(北海道、青森県、秋田県、沖縄県および離島)への国内配送費は、別途見積となりますのでご了承ください。

アニマル皮膚

Qヘアレスラット、ヘアレスマウスの皮膚の厚さはどのくらいですか?

A

皮膚の厚みは、動物の週齢や雌雄によっても異なりますが、論文で以下のように紹介されております。ヘアレスラット:0.7-0.9mm、ヘアレスマウス:0.4mmです。ちなみにヒトは2-3mmです。https://www.jstage.jst.go.jp/article/dds/32/5/32_411/_pdf

Qヘアレスラット、ヘアレスマウスの皮膚の入手可能な皮膚面積はどのくらいですか?

A

動物の週齢や性別によって異なりますが、体1周分のおおよその面積は以下の通りです。ヘアレスラット:80 cm2(8週齢雌)、ヘアレスマウス:20 cm2(8週齢雄)。

Qヘアレスミニブタ(ZHW)の在庫はありますか?

A

ございます。国内在庫品は、10 cm×10 cmにトリミングし、マイナス20℃で保存した製品です。ご希望に応じてカスタム調製も承っておりますのでご相談ください。

QアニマルのDermatomed skinは入手できますか?

A

BPI社にて調製可能です。ご希望の動物種や系統名・週齢・性別・個体数などをお知らせください。

つめ

Q大きさを教えてください。

A

全て、1枚あたり8 mm×8 mm以上のサイズです。

Q保存温度を教えてください。

A

マイナス80℃で保存しております。

TRANSIL

Qなぜ膜の透過性とタンパク結合性の評価が重要なのですか?

A

膜の透過性は薬物の吸収に、タンパク結合性は体内の分布に影響します。そのため、両パラメーターは創薬における候補薬物のバイオアベイラベリティーに対する重要な指標となります。

QTRANSILを使用するメリットは何ですか?

A

細胞や透析法を使用した従来のアッセイと比較して、試験操作が非常に簡単であり、短時間(12分間のインキュベート)で評価可能です。

Q使用方法を教えてください。

A

プレートを室温で融解した後、化合物を添加、ピペッティングしてください。その後、上清をUV、HPLC、LC/MSで分析します。解析データを、専用の解析ソフトに入力することで、解析結果が得られます(解析ソフトは製品に添付されます)。

Qbufferについて教えてください。

A

キットに用いられているバッファーはPBSバッファー (10 mM phosphate buffer with 155 mM NaCl, pH7.4)です。

QpHの異なる条件下でも使用できますか?

A

使用可能です。経口薬の吸収はpH値と密接に関係しております。消化液のpHは消化管を通過するに従って変化していきます。従って、薬物のトータルの吸収量とバイオアベイラビリティーはすべてのpH変化範囲における薬物のイオン化状態の透過率に依存します。TRANSIL Intestinal Absorption kitsはpH3~pH11の範囲にて安定に膜の透過性を予測することが可能です。

Qアッセイに用いる化合物の濃度はどのくらいですか?

A

終濃度2~70μMの範囲の濃度が推奨されており、UVまたはHPLCを使用する場合には50μM程度、LC/MSの場合には2.5~5μM以下にすることが推奨されています。高濃度の化合物は干渉の原因となる可能性があり、偏った結合性、透過性の予測に繋がります。また、極端な低濃度の場合には、検出器の感度によっては評価が難しいが可能性があります。

Q化合物の溶解に有機溶媒を使用することはできますか?

A

TRANSILビーズは有機溶媒または界面活性剤中では安定ではありません。DMSO等を化合物の溶解に用いる場合には、アッセイ時のDMSO濃度が1%以下になるように調製してください。

Q保存条件を教えてください。

A

-20℃以下にて保存してください。

Q再凍結はできますか?

A

再凍結は推奨されていませんので、使いきりでご使用ください。融解後、4℃で1ヶ月程度は保存可能ですが、長期間の冷蔵保存は推奨されておりません。

注文・発送について

Q注文方法を教えてください。

A

Faxあるいはメールにて承ります。弊社にてご注文フォームをご用意しております。

Q納期について教えてください。

A

国内在庫がある製品の場合は、ご注文いただいてから概ね2-3営業日以内(同意書や譲受書の提出が必要な場合を除く)に出荷可能です。海外在庫のお取り寄せや新規調製の場合は、別途納期をお知らせいたします。

Q国内輸送費はかかりますか。

A

液体窒素で配送する製品に付きましては、1回のご注文の合計が50,000円未満の場合には、配送料として8,000円を申し受けます。上記以外の製品に付きましては、1回のご注文の合計が40,000円未満の場合には、配送料として3,000円を申し受けます。その他の場合の配送料は、弊社負担といたします。

Q同意書とはどのように提出するのですか?

A

書式をご用意しておりますので、こちら(ヒト組織由来研究用試薬提供についての同意書)よりダウンロードをお願いいたします。 1. 研究目的以外に使用しないこと。 2. 第三者に譲渡しないこと。 3. 使用にあたり最大限の防御策を講じ、自己の責任の下で使用すること。 に同意の上、「ヒト組織由来研究用試薬供給についての同意書」にご署名ください。書類はFaxまたはメールにて弊社試薬事業部宛にお送りください。