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用語説明・用語辞典

あ行

インテグリン
細胞表面に存在する受容体であり、細胞接着活性を持つRGD配列を認識し、細胞の接着に関与しています。

上皮様細胞
Epithelial-like cell。病理学では上皮組織を構成する細胞であるが、組織培養的には敷石状に増殖する細胞をこう呼びます。

ウシ胎児血清
FBSまたはFCS。
ウシの胎児から得られた血清であり、培養液中に10%程度使用することで細胞の増殖を支持します。

ウワバイン
キョウチクトウ科植物に含まれる強心配糖体であり、心筋の収縮能力を高めるなどの作用があります。
細胞培養では、ヒト細胞とマウス細胞のウワバインに関する感受性の違い(ヒトはマウスよりも100倍程度感受性が高い)を利用して、ヒト-マウスハイブリドーマの作製などにも利用されています。

か行

間葉系幹細胞
組織と組織の間に存在する多分化能を持った細胞です。MS細胞(Mesanchymal Stem Cell)とも呼ばれます。骨髄や脂肪などには比較的多くの幹細胞が存在することが最近の研究により明らかとなってきました。ES細胞のように受精卵を使用せず、各個人の生体から得られるため、倫理的な問題点が少ないので新たな再生医療のソースとして注目されています。

奇形腫
主に精巣や卵巣などの生殖器官に発生する腫瘍です。起源が生殖器官ですので多分化能を持つのが特長です。

継代
細胞の培養容器を別のものに植え継ぐこと。
一般的には接着細胞をトリプシン処理した後、別の容器に移すことを指します。

継代数
継代した回数。継代数:311は、311回植え継いだとの意味です。
細胞によっては不詳なものもあり、その場合はX+11(不明な代数から11回継代したとの意味)と表すことがあります。

高密度培養
中空糸(フォロファイバー)やマイクロビースなどを用いて、通常の培養では達成できない細胞数の培養を行なうことです。物質生産などに有用です。

混合培養
複数の異なる細胞を同じ培養容器で同時に培養することを指します。
より生体に近い培養環境を構築でき、従来よりも細胞間の情報伝達などの研究が進みました。

さ行

細胞外マトリックス
Extracellular Matrix:ECMとも呼ばれる。病理的には細胞と細胞の間を埋める高分子化合物の総称であるが、細胞培養的には、細胞と培養容器との接着に関与する物質を指すことが多いです。コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニンなどが著名です。

細胞株
数代にわたり継代が可能なものを細胞系(Cell Line)と呼びます。
Cell Lineの中から無限の増殖能を獲得している細胞を樹立細胞系(Establish Cell Line)、更に細胞系から選択培地などでクローニングで得られた細胞であり、特別な性質などが安定的に保持されているものを細胞株(Cell strain)と呼びます。

細胞系
数代にわたり継代が可能なものを細胞系(Cell Line)と呼びます。
Cell Lineの中から無限の増殖能を獲得している細胞を樹立細胞系(Establish Cell Line)、更に細胞系から選択培地などでクローニングで得られた細胞であり、特別な性質などが安定的に保持されているものを細胞株(Cell strain)と呼びます。

細胞接着分子
Cell Adhesion molecule:CAMと呼ばれる細胞と細胞が接着することに関与しているタンパク質。

樹立細胞系
数代にわたり継代が可能なものを細胞系(Cell Line)と呼びます。
Cell Lineの中から無限の増殖能を獲得している細胞を樹立細胞系(Establish Cell Line)、更に細胞系から選択培地などでクローニングで得られた細胞であり、特別な性質などが安定的に保持されているものを細胞株(Cell strain)と呼びます。

初代培養細胞
生体から取り出した組織を分散させ、得られた細胞を培養した直後の細胞のことを指します。
一般的には、細胞を継代するまでの間を初代培養、初代細胞を植え継ぐと2次培養細胞と呼びます。

スフェロイド
細胞が数百個集合して組織構造を有するようになった状態のことを意味します。
細胞を単層で培養した時には発現されなかった各種機能が発現されることがわかっています。

生体(成体)幹細胞
成体(生体)から得られる多分化能を持った細胞の総称です。脂肪組織由来、骨髄由来などが知られています。

接触阻止
正常な細胞は、同種の細胞や培養容器に接触すると増殖を停止します。
このことを接触阻止(contact inhibition)と言います。形質転換した細胞ではこの機能は失われています。

接着性細胞
培養容器に接着することで増殖する細胞。

繊維芽細胞様細胞
Fibroblast-liked cell。病理学では細胞と細胞や組織と組織の間を埋める繊維性結合組織を構成する細胞を指すが、組織培養的には細長い紡錘状の形態で増殖する細胞をこう呼びます。

増殖曲線
Growth Curveのことです。細胞が増殖していく過程である遅延期、対数増殖期、定常期、死滅期をプロットしたグラフのことです。

た行

対数増殖期
細胞が対数的に増殖している期間のことです。一般的に細胞は遅延期、対数増殖期、定常期、死滅期の順で増殖していきます。
継代、凍結保存、実験に供する細胞は、対数増殖期の細胞を用いることが重要です。

遅延期
細胞の増殖のうち、活発に増殖する対数増殖期に移行するまでの期間のことです。

定常期
細胞の増殖のうち、対数増殖期後の細胞数増減が無い時期のことです。

トリパンブルー
色素の名前です。細胞の生死判別に使用します。生きている細胞は、トリパンブルーの細胞内への侵入を防ぐ(侵入したトリパンブルーを細胞外に排除する)ことができるため、トリパンブルーで染色されませんが、死んだ細胞は上記機能が失われているためトリパンブルーで青く染まります。

な行

軟寒天培地
培地に0.3~0.6%程度の寒天を加えて半固形化した培地。浮遊細胞のコロニーを形成させたり、細胞の腫瘍化を確認するためなどに使用します。接着性細胞では正常細胞は軟寒天培地では増殖せず、腫瘍細胞は増殖します。

は行

倍加時間
細胞数が2倍になるのに要する時間のことです。対数増殖期の細胞数変化から算出します。
培養時間×log2/増加した細胞数から算出します。

胚性幹細胞
ES細胞(Embryonic Stem cell)とも呼ばれます。受精卵の胚盤胞内部細胞塊(ICM)から得られる、ほぼすべての細胞に分化できる多能性を持った細胞です。

培養上清
細胞を培養して得られる培地部分。細胞は有用物質を培地中に分泌することが多く、培養上清を新しい培地に添加することで、増殖性が良くなることがあります。

非働化
一般的には、ウシ胎児血清中に含まれる補体を不活化することを目的として56℃、30分の処理を行なうことを指します。

フィーダー細胞
ES細胞などに栄養分を供給する役割で使用される細胞のことを指します。一般的には繊維芽細胞をマイトマイシン処理などで不活化して使用します。

浮遊性細胞
培養容器に接着せず、培地中に浮遊して増殖する細胞。

ま行

マイコプラズマ
125~250nmの非常に小さな合成培地で増殖できる最小の生物です。細胞壁がなく、3層の細胞膜で覆われています。
細胞培養においては、細胞にマイコプラズマが高頻度で感染していることが大きな問題となっています。
マイコプラズマが細胞に感染しても、細胞の増殖や形態には大きな変化が見られないため、その感染に気づかず、マイコプラズマが感染したままの細胞を用いて実験することも多いようです。

マイトマイシンC
放線菌(Streptomyces caespitousus)が産生する抗がん剤の1種です。DNAの生合成を阻害するため、特にFeeder細胞など増殖性を抑えたいときに使用します。

無血清培地
ウシ胎児血清などの血清を添加しなくても細胞が増殖するように考案された培地の総称です。
無血清培地の中でも、すべての組成が化学的に明らかになっている培地をCD培地(Chemically-Defind)と呼びます。