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細胞培養基礎講座

細胞培養基礎講座は、 培養の第一人者バイ博士のもとに弟子入りした陽助手が、 日々の細胞培養に関する疑問を博士から教わります。
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「ES細胞の培養」

「バイ博士、ES細胞を培養したいのですが、他の細胞と違う点は何ですか??」 陽助手
バイ博士 「一番違うのは、未分化な状態を保持しながら増殖させなければならない点だね。」
「具体的には、どうするのですか?」 陽助手
バイ博士 「まず、ES細胞を未分化な状態で維持させるための因子であるLIF(*1)を添加することと、フィーダー細胞上に播種することが必要だね。」
「フィーダー細胞には、どのような細胞が用いられますか?」 陽助手
バイ博士 「フィーダー細胞は、マイトマイシンCやγ線照射などによって増殖を抑えた細胞が用いられるんだ。マウスの胎児から初代培養した繊維芽細胞をマイトマイシンCで処理するのが多いようだが、STOや3T3などの株細胞をマイトマイシンCで処理することも可能だよ。」
「あと、気を付けることはありますか?」 陽助手
バイ博士 「ES細胞は代謝活性が高いようで、すぐに培養液が黄色くなるので毎日培地交換することが必要だね。あと、3日以上連続培養すると分化能が悪くなったりするので3日おきに継代する必要もあるね。」
「結構手間がかかるのですね。」 陽助手
バイ博士 「そうなんだ。でも、手間をかけて根気よく育ててあげれば、分化誘導した際に、うまく分化してくれるんだよ。」
「私も、バイ博士に根気よく指導していただいているので、いつかは立派に分化しますね。」 陽助手
バイ博士 分化能は既に失われていると思うけど・・・と思いながら
「期待しているよ。」

皆さんもフィーダーの準備など煩雑な操作が多いでしょうが、その努力が良い結果を生みます。
頑張りましょう!!

でも、フィーダー調製が面倒なら、当社のマイトマイシン処理済の薬剤耐性マウス繊維芽細胞を是非ご用命ください。

*1
LIFの説明
Leukocyte Inhibitory Factorの略。ESGROとも呼ばれる。
LIFは、IL-6ファミリーに属するサイトカインの1種であり、ES細胞の分化抑制因子として最初に発見された因子である。
細胞膜上のLiftβとgp130のヘテロダイマーがレセプターであり、LIFがレセプターに結合すると、その下流に存在するStat3が活性化される。
現在のところ、Stat3の活性化がES細胞の未分化維持に必要・不可欠であると考えているが、Stat3の活性化がなくとも分化抑制が起こることが確認されており、LIF以外にもES細胞の分化抑制因子の存在が示唆されている。

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