| 「博士、以前細胞の凍結のことをお伺いしましたが(第3回参照)、細胞を起こすのにはどうすれば良いのでしょうか?」 |
| 「細胞をゆっくり温度を下げて凍らせるのは、マイルドな氷の結晶を作り、かつ膨張しない氷を作るのが目的だったよね。細胞を融解するには、この逆で、一気に温度を上げて溶かすんだ。」 |
| 「なぜ一気に温度を上げるのですか?」 |
| 「陽くん。子供の時の遠足に麦茶を凍らせて持っていったことあるよね。その麦茶が少し溶けたときに、更に溶かそうと思って水筒を振ったらまた凍ってしまったことはなかったかい?」 |
| 「ありました。」 |
| 「それと同じなんだ。ゆっくり溶かして温度が0度付近になると、少しの刺激で再凍結してしまうんだ。この時の氷は膨張し、鋭敏な結晶になってしまうため、細胞膜が壊れてしまうんだ。だから、できるだけ早く溶かして、再凍結しない温度まで上げるんだ。」 |
| 「具体的にはどのようにするのですか?」 |
| 「37度の温浴に凍結アンプルを浸けて、アンプル内の氷が半分くらい溶けるまで温浴中で保持し、半分解けたら温浴から取り出して後は余熱で全て溶かすんだ。」 |
| 「そういえば昨年、テレビで細胞を溶かすのにお鍋を使っている所ありましたね。」 |
| 「ああ。DSファーマバイオメディカルだね。あそこは、沸騰したお湯で溶かしているんだ。私も見たときびっくりしたんだが、アンプルの溶かし過ぎさえ気を付ければ効果的な方法かもしれないね。」 |
| 「結局細胞は、ゆっくり凍結、急速解凍ということですね。車がカーブを通過するときの法則スローインファストアウトに似てますね。」 |
| 「えっ?」 |
| 「今、車の免許を取ろうとして教習所へ通っているんです。免許とったら博士、ドライブに行きましょうね。」 |
| 「君が・・・・・・・。」 |
また心配事が増えたバイ博士でした。みなさんも、細胞のゆっくり凍結、急速解凍。車のスローインファストアウトを心がけてくださいね。



