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細胞培養基礎講座

細胞培養基礎講座は、 培養の第一人者バイ博士のもとに弟子入りした陽助手が、 日々の細胞培養に関する疑問を博士から教わります。
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「培養液の色はなぜ赤い?」

「博士、培養液の色はなぜ赤いのですか」 陽助手
バイ博士 「培養液にはフェノールレッドという色素が入っているので赤いんだよ」
「ではなぜそんな色素を入れているのですか」 陽助手
バイ博士 「細胞は通常pH6.8~7.2が至適pHでこのpH域を保つのが理想とされている。でも常に培養液のpHをはかる訳にいかないので色素を入れているんだよ」
「では中性付近から外れるとどうなるのですか」 陽助手
バイ博士 「まずアルカリ性に偏った場合は、赤紫色になるね。インキュベータ内でこの色になる原因は炭酸ガスがうまく循環していないことが多いね。インキュベーターの表示が5.0%となっていても0補正をガスボンベの交換ごとに行なっていないと0%がずれるんだ。一度炭酸ガスを止めて扉を解放してごらん。扉を解放しても3%や-1.0%などと表示する場合もあるよ。また、Tフラスコのキャップを閉めすぎても同じことが起こるので注意が必要だね。」
「じゃあ酸性ではどうなりますか」 陽助手
バイ博士 「酸性では黄色になるよ。この色になる原因はほとんどが細胞のオーバーグロースによるものだね。細胞の代謝物、主に乳酸が培養液中にたまり、酸性になるんだ。この色になったらすぐに培地交換や継代しないとだめだよ。」
「じゃあ博士。いまぼくが培養している細胞も継代しなくてはいけないですね。」 陽助手
バイ博士 「どれ。これは陽くん。コンタミだよ。コンタミしても黄色になるんだ。色が濁っているだろう。それにこのにおい…。すぐにオートクレーブで廃棄しなさい。それとインキュベーターの消毒と自分を清めなさい。」
「じゃあ今夜アルコールでお清めします。」 陽助手
バイ博士 「・・・・・・。」

全然反省していない陽助手でした。
みなさんはコンタミしないようお祈りいたします。

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